Thunderbird 52.1.0 がリリースされた
Mozilla は米国時間 2017 年 4 月 30 日、Thunderbird 52.0.1 リリース後に明らかとなった不具合を修正した Thunderbird 52.1.0 をリリースした。
Thunderbird 52.1.0 での改良点は次のとおり。
新機能及び改良点
- 修正
- 背景画像が表示されないなど、メッセージ編集時の埋め込み画像に関する問題を修正
- 修正
- Google OAuth 設定時に次の手順へ進まない場合がある問題を修正
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 21 件、重要度区分において 最高 8 件、高 17 件、中 5 件が修正されている。
- CVE-2017-5433
- SMIL アニメーション関数における解放後使用
- CVE-2017-5435
- エディターにおけるトランザクション処理中の解放後使用
- CVE-2017-5436
- Graphite 2 における悪意のあるフォントによる境界外書き込み
- CVE-2017-5461
- NSS の Base64 エンコーディングにおける境界外書き込み
- CVE-2017-5459
- WebGL におけるバッファーオーバーフロー
- CVE-2017-5466
- 単独の data:text/html URL を再読み込みした際のオリジン混同
- CVE-2017-5434
- フォーカス処理中の解放後使用
- CVE-2017-5432
- テキスト入力選択における解放後使用
- CVE-2017-5460
- フレーム選択における解放後使用
- CVE-2017-5438
- XSLT 処理中の nsAutoPtr における解放後使用
- CVE-2017-5439
- XSLT 処理中の nsTArray Length() における解放後使用
- CVE-2017-5440
- XSLT 処理中の txExecutionState デストラクターにおける解放後使用
- CVE-2017-5441
- スクロールイベント中の選択による解放後使用
- CVE-2017-5442
- スタイル変更中の解放後使用
- CVE-2017-5464
- アクセシビリティと DOM 操作によるメモリー破壊
- CVE-2017-5443
- BinHex デコーディング中の境界外書き込み
- CVE-2017-5444
- application/http-index-format コンテンツ解析中のバッファーオーバーフロー
- CVE-2017-5446
- HTTP/2 DATA フレームが不正なデータとともに送られた場合の境界外読み取り
- CVE-2017-5447
- グリフ処理中の境界外読み取り
- CVE-2017-5465
- ConvolvePixel における境界外読み取り
- CVE-2016-10196
- Libevent library における脆弱性
- CVE-2017-5454
- ファイルピッカーを通じたファイルシステム読み取りアクセスを許すサンドボックス回避
- CVE-2017-5469
- Flex によって生成されたコードにおける潜在的なバッファーオーバーフロー
- CVE-2017-5445
- application/http-index-format コンテンツ解析中の未初期化値の使用
- CVE-2017-5449
- アニメーションによる双方向 Unicode 操作中のクラッシュ
- CVE-2017-5451
- onblur イベントによるロケーションバー偽装
- CVE-2017-5462
- NSS における DRBG 脆弱性
- CVE-2017-5467
- Skia コンテンツ描画中のメモリー破壊
- CVE-2017-5430
- Firefox 53、Firefox ESR 52.1 と Thunderbird 52.1 で修正されたメモリー安全性の問題
- CVE-2017-5429
- Firefox 53、Firefox ESR 45.9、Firefox ESR 52.1 と Thunderbird 52.1 で修正されたメモリー安全性の問題
既知の問題
- 未解決
- 特定の状況下で大量の空白ページが印刷されてしまう
- 未解決
- オフライン用の同期が行われていない IMAP フォルダーにメッセージが保管されている場合、大きな添付ファイルが正しく表示あるいは保存されない (回避策:
browser.cache.memory.max_entry_size
の設定値を-1
(無制限) に変更した上で、整数設定browser.cache.memory.capacity
を作成し、その値を200000
(200 MB、メッセージ 1 通につき 25 MB) とする) - 未解決
- McAfee Anti-Spam アドオンとの非互換性によってクラッシュが発生する (回避策: セーフモードで起動し、このアドオンを無効化)
- 未解決
- IMAP フォルダーの最適化中にクラッシュが発生する
Thunderbird 52.1.0 についての一般的な情報は Thunderbird 52.1.0 リリースノート を参照いただきたい。
Thunderbird 52.1.0 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、ウェブサイト よりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。既存の Thunderbird 5 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “Thunderbird について” より手動でアップデートすることも可能だ。
- ダウンロード:
- Mozilla Japan
- リリースノート:
- Thunderbird 52.1.0 リリースノート
- セキュリティアドバイザリ:
- MFSA 2017-13
- 修正されたバグ:
- Bug Fixes (英語)
2017/05/16 - 17:50:39 -
Thunderbird 52.1.0からThunderbird 52.1.1へのVerUpに関してのバグ報告
最新版が来たので、自動アップデータから実行したのですが、自動アップデートできず、
日本語の公式サイトから、最新版の本体をDLして実行したら、メールの送受信とチェックに時間が掛かる様になり、
さらに、送受信すらも出来ないバグが出てきました