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リリース版 |    Firefox 132.0.2 ESR 128.4.0 / 115.17.0 Android 版 132.0.2 Android Focus 132.0.2 iOS 版 132.1 | Thunderbird 128.4.4esr Android 版 8.1 | SeaMonkey 2.53.19 |
プレビュー版 | Firefox Nightly Developer Edition Beta Android Nightly Beta | Thunderbird Nightly Beta Android Beta | SeaMonkey Beta |
相互サポート | Firefox | Thunderbird | SeaMonkey | Lightning | Android 版 Firefox | iOS 版 Firefox | Android 版 Thunderbird

Firefox 50 がリリースされた


Firefox

Mozilla は米国時間 2016 年 11 月 15 日、安定性及びセキュリティ問題の修正を含む Firefox のメジャーアップデート版である Firefox 50.0 をリリースした。延長サポート版 である Firefox ESR 45.5.0 も継続してリリースされている。

Firefox 50.0 での新機能や改良点、セキュリティ修正、既知の問題は次のとおり。

新機能及び改良点

新機能
Windows と Mac で Widevine の WebM EME がサポートされ、より多くのサイトでプラグインなしで動画閲覧できるようになった
新機能
SDK を利用している拡張、もしくは SDK モジュールローダーを利用している拡張のパフォーマンスが向上
新機能
ダウンロード保護の対象となる、Windows、Mac、Linux で実行可能なファイルの種類が大きく増加
新機能
Windows 7 以降の利用者のうち、 98% 以上の環境で WebGL が利用できるようになった
新機能
グララニー語 [gn] をロケールに追加
新機能
ページ内検索に、完全一致のもののみ検索する機能を追加
新機能
キーボードショートカットが次のように更新された:

  • Ctrl-Tab で、最近閲覧した順にタブを切り替えられるような設定を追加
  • Ctrl+Alt+R (Mac では command+alt+r) でリーダーモードでページを閲覧できるようになった
変更
54.35.1 以前の libavcodc をブロックするようになった
変更
組み込みの絵文字を追加 (Windows 8.0 以前や Linux のような絵文字フォントのない環境で利用される)
開発者
Web 開発者向けの変更点の詳細はこちらを参照
修正
border-radius を用いて作成された角丸の点線と破線の描画に関する不具合を修正

セキュリティ修正

このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 27 件、重要度区分において 最高 3 件、 12 件、 10 件、 2 件が修正されている。

CVE-2016-5296
rasterize_edges_1 におけるヒープバッファオーバーフローの書き込み
CVE-2016-5292
URL 解析中のクラッシュ
CVE-2016-5293
updater.log ハードリンクを用いた、Mozilla Updater と Maintenance Service による任意のファイル書き込み
CVE-2016-5294
更新プロセスの結果ファイルに任意のターゲットディレクトリーが設定されてしまう
CVE-2016-5297
JavaScript における引数の長さの誤検査
CVE-2016-9064
アドオン更新時に新旧バージョンの ID 一致が検証されていない
CVE-2016-9065
Android 版 Firefox のロケーションバーが全画面表示によって偽装される
CVE-2016-9066
nsScriptLoadHandler におけるバッファオーバーフローにつながる整数オーバーフロー
CVE-2016-9067
nsINode::ReplaceOrInsertBefore における解放後ヒープ使用
CVE-2016-9068
nsRefreshDriver における解放後ヒープ使用
CVE-2016-9072
64 ビット NPAPI のサンドボックスが新規プロファイルで有効となっていない
CVE-2016-9075
WebExtension による mozAddonManager API を用いた特権昇格
CVE-2016-9077
Canvas フィルターによりクロスオリジン画像への feDisplacementMaps 適用が許容されており、タイミング攻撃が可能となっている問題
CVE-2016-5291
ローカル HTML ファイルと保存されたショートカットファイルを用いた同一オリジンポリシー違反
CVE-2016-5295
Mozilla Maintenance Service によるシステム権限での任意のファイル読み取り
CVE-2016-5298
SSL 表示が実際に訪れた URL についてユーザーを誤解させる可能性
CVE-2016-5299
シグネチャーレベルの許可設定で保護されたブロードキャスト中の Firefox AuthToken が、あらかじめインストールされた同一許可設定を定義しているアプリケーションによってアクセスできてしまう問題
CVE-2016-9061
シグネチャーレベルの許可設定で保護されたブロードキャスト中の API キー (glocation) が、あらかじめインストールされた同一許可設定を定義しているアプリケーションによってアクセスできてしまう問題
CVE-2016-9062
browser.db と wal ファイルにプライベートブラウジングの痕跡が残ってしまう (Android)
CVE-2016-9070
サイドバーのブックマークがクロームウィンドウへの参照を保持できてしまう
CVE-2016-9073
windows.create スキーマが “format”: “relativeUrl” を指定していない
CVE-2016-9074
divSpoiler におけるタイミングサイドチャンネル抵抗力不足
CVE-2016-9076
select ドロップダウンメニューを用いて e10s 上でロケーションバーを偽装できてしまう
CVE-2016-9063
Expat の XML_Parse における潜在的な整数オーバーフローの修正
CVE-2016-9071
HSTS/301 リダイレクトと CSP を通じたブラウザー履歴の調査
CVE-2016-5289
Firefox 50 で修正されたメモリー安全性の問題
CVE-2016-5290
Firefox 50 と Firefox ESR 45.5 で修正されたメモリー安全性の問題


Firefox 50.0 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を、一般的な情報は リリースノート を、開発者向けの情報は MDN を参照されたい。

アップデート及びシステム要件

Firefox 50.0 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla Japan ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、80 以上の言語に対応した各国語版は 次世代ブラウザ Firefox – 各国語版のダウンロード よりダウンロード可能となっている。また、既存の Firefox 4 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、Firefox メニューの “Firefox について” より手動でアップデートすることも可能だ。
Firefox 50.0 の利用に必要なシステム要件については、Firefox 50 システム要件 を参照されたい。

ダウンロード:
50.0, ESR 45.5.0
リリースノート:
50.0, ESR 45.5.0
セキュリティアドバイザリ:
MFSA 2016-89 (50.0), MFSA 2016-90 (ESR 45.5.0)
修正されたバグ:
50.0, ESR 45.5.0 (英語)

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