Thunderbird 45 がリリースされた
Mozilla は米国時間 2016 年 4 月 12 日、安定性及びセキュリティ問題を修正した Thunderbird のメジャーアップデート版である Thunderbird 45.0 をリリースした。
Thunderbird 45.0 は Firefox 45 と同じレンダリングエンジン Gecko 45 を搭載しており、バックエンドも Firefox 45 相当となっている。
Thunderbird 45.0 での新機能や改良点、セキュリティ修正、既知の問題は次のとおり。
新機能及び改良点
- 新機能
- 送信者と受信者を組み合わせた「通信相手」列を追加
- 新機能
- XMPP のチャットルームとコマンド対応を大幅に改善
- 新機能
- リモートコンテンツに例外を追加するオプションを改善
- 新機能
- メッセージがプレーンテキストに変換されて予期せず書式が失われるのを防ぐため、常に HTML 形式を使用するオプションを追加
- 新機能
- 地図に OpenStreetMap を採用 (他の地図サービスを選択することも可能)
- 新機能
- 件名入力欄でスペルチェックと辞書の選択が可能になった
- 新機能
- メッセージ編集画面に特定のフォントサイズ設定を可能にするドロップダウンリストを追加
- 新機能
- メッセージ編集画面で Return/Enter キーを押すことで、初期設定で新段落を挿入するようになった (改行は Shift+Enter で挿入できる)
- 新機能
- Mail.ru が OAuth 認証に対応
- 新機能
- メッセージのヘッダから名前とメールアドレスをコピーできるようになった
- 新機能
- メッセージ編集時に送信者を編集できるようになった
- 修正
- 中国語、日本語あるいは韓国語で書かれたメッセージの送信時に余計な空白が本文に挿入される問題を修正
- 修正
- メッセージ内の不可視 HTML 部分までスペルチェックが行われてしまう問題を修正
- 修正
- 新規メッセージとして編集された下書きを保存する際に、元の下書きが上書きされてしまう問題を修正
- 修正
- 編集、転送時に外部画像が表示されない問題を修正
- 修正
- メッセージ返信時に書式設定前のブロックを正しく維持するようになった
- 修正
- IMAP メッセージの解析中にクラッシュする場合がある問題を修正
- 修正
- プレーンテキストエディタからのコピー&貼り付けで空白類 (複数の空白文字、タブ、改行) が失われる問題を修正
- 修正
- 下書きを開く際や、転送時、返信時、あるいは「新しいメッセージとして編集」を選択した際に、メッセージ編集画面に間違った文字エンコーディングが適用される問題を修正
- 修正
- グループ化の並び替え順を変更できなかった問題を修正するとともに、任意の列グループ化が可能になった
- 修正
- メールボックスに保存される新着メッセージの順序が受信順と異なる問題を修正
- 修正
- Box.com に添付ファイルをアップロードできない問題を修正
- 修正
- OS のファイルフォルダから複数のファイルをドラッグ&ドロップで添付できない問題を修正
- 修正
- 大勢の友達を抱えたユーザが XMPP への接続に失敗する問題を修正
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 12 件、重要度区分において 最高 6 件、高 3 件、中 2 件、低 1 件が修正されている。
- MFSA 2016-37
- Graphite 2 ライブラリにおけるフォント脆弱性
- MFSA 2016-36
- NSS における DER エンコード使用キー処理中の解放後使用
- MFSA 2016-35
- NSS における ASN.1 デコード中のバッファオーバーフロー
- MFSA 2016-34
- HTML パーサにおけるメモリ割り当て失敗後の境界外読み取り
- MFSA 2016-27
- XML 変換中の解放後使用
- MFSA 2016-24
- SetBody における解放後使用
- MFSA 2016-23
- HTML5 文字列パーサにおける解放後使用
- MFSA 2016-20
- MP4 処理中に配列を削除した際の libstagefright におけるメモリリーク
- MFSA 2016-19
- Intel ドライバによる Linux 上のビデオメモリ DOS
- MFSA 2016-18
- CSP レポートが埋め込み iframe ページの URL 情報を除去できていない
- MFSA 2016-17
- CSP レポートを通じたローカルファイルの上書きと潜在的な特権昇格
- MFSA 2016-16
- 様々なメモリ安全性の問題 (rv:45.0 / rv:38.7)
既知の問題
- 未解決
- Outlook や Eudora からのインポートが正しく動作しない
- 未解決
- Retina ディスプレイや高解像度モニタ上で OS X を使用している場合、あるいは解像度の異なるモニタ間でウィンドウを移動した場合に、UI 要素がマウスオーバーで大きくなる
Thunderbird 45.0 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を参照されたい。
その他、Thunderbird 45.0 についての一般的な情報は Thunderbird 45.0 リリースノート を参照いただきたい。
アップデート及びシステム要件
Thunderbird 45.0 は Windows, Mac そして Linux 版が用意され、Mozilla Japan ウェブサイトよりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロード可能となっている。また、既存の Thunderbird 5 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、Thunderbird メニューの “Thunderbird について” より手動でアップデートすることも可能だ。
Thunderbird 45.0 の利用に必要なシステム要件については、Thunderbird 45.0 システム要件 を参照されたい。
- ダウンロード:
- Mozilla Japan
- リリースノート:
- Thunderbird 45.0 リリースノート
- 修正されたバグ:
- Bug Fixes (英語)
2016/04/19 - 00:06:00 -
あれ?まだ自動アップデートでの通知は始まっていませんよ?
(メジャーバージョンアップとなるこのバージョンが自動更新で降りて来るのは 38 系列のサポートが終わる 45.2 の登場後のはず)
現在も、38.7.2 がインストールされている環境では“Thunderbird は最新バージョンです”と出ます。
ただ、現在 38 系列は Mozilla のサイトからリンクを辿ってもダウンロードページに行けなくなってます。(アドレスバーに直接入力しないとたどり着けない)
でも、Windows XP SP2 に Thunderbird 38.5.1 をインストール出来ない問題って、その後解決したんだっけ?
リリースノートにはその後書かれていないけど・・・?
それと、「Thunderbird 38.0.1 の利用に必要なシステム要件については、」の所は、「Thunderbird 45.0 の~」の間違いでは?
2016/04/26 - 12:00:11 -
45.0にアップデートしたら、アドレス帳から名前を宛先にドラッグすると、同じ宛先アドレスが2個ダブってはいる。 表示名にスペースが入っていると名前がメールアドレスにまたがって入ってしまう。 例: 山田 test@abc.com 太郎
2016/04/26 - 18:36:22 -
Confirm-Addressのアドオンを入れていると送信できない事象が発生しています。
ユーザからは送信ボタンを押すとメールアドレス(送信先)のチェック画面が表示されて
チェックを実施して送信ボタンを押しても反応がないように見えます。
2016/04/27 - 09:44:46 -
Check and Send のアドオンでも送信できなくなっています。症状はConfirm-Addressと同じ症状です。
Check and Send のアドオンを無効にしたら送信できています。
2016/04/27 - 18:09:22 -
システム要件に関してのご指摘ありがとうございました。修正しました。
2016/04/27 - 19:02:55 -
みなさwwwwwんwwwwwww
Vr 45.0からwwww神機能wwがw追w加wされてますよ!Wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
受信したメッセージをwwwwww右クwリックwwwwして、
「新しいメッセージとして編集」を使うとwwwww差出人が偽造wwwwできるおっっっっっっwwwww
2016/04/27 - 19:12:58 -
差出人が変更でるなんて、危ないことに使われないでしょうか。
2016/04/28 - 11:47:59 -
45になってから本文の入力形式が段落(P)になっているため毎回本文のテキストを選択しないといけません。初期設定を本文のテキストにする方法はありますか?
2016/04/28 - 13:44:38 -
アドレス帳から宛先をドラッグ&ドロップしたら2重になる件、ドロップ先を[宛先/CC/BCC]選ぶ欄のとこにドロップでとりあえずいけてる。
2016/04/29 - 11:34:00 -
同じく45になってから本文の入力形式が段落(P)になってしまいます。初期設定を本文のテキストにする方法はありますでしょうか
2016/05/02 - 21:51:31 -
45になってからメール作成時に フォントとしてMS P明朝を選ぼうとすると 未インストールとなり選択できない。 MS関係は4つとも同じ現象が発生。 調査をお願いします。
2016/05/04 - 13:42:41 -
45になってからQuicktextが使えなくなった。
署名機能が新たに追加された訳でもなさそう、
複数の定型文挿入を可能にするには、どうすれば良いでしょうか?
2016/05/09 - 10:44:52 -
11さんと同じくフォントが未インストールになります。
解決策教えて下さい。
2016/05/16 - 15:30:36 -
もしかしたら前のバージョンからの問題かもしれませんし、コメントを書く場所が違うかもしれませんが、アドオン「Confirm-Address」を使うとメールが送信されません。アドオンで無効にすると送信できました。
2016/05/16 - 21:52:19 -
45.0にアップデートすると、件名は表示されるのですが、件名をクリックしても、本文が表示されません。ダウンロード中ですの表示が出たままになります。仕方がないので、今までの38.8に戻すと、問題ありません。
どうすれば良いでしょうか?
2016/05/18 - 17:30:51 -
flute ultra (フルート・ウルトラ)JUD500経由の外付けモニターで使用すると、Windowがちらついて非常につらいです。
他の外付けモニタでは問題ありません。また前のバージョンでも問題ありませんでした。
2016/05/25 - 09:43:06 -
アドオンの問題だったようです。いくつかのアドオンを無効にしたら治りました
2016/06/06 - 09:35:11 -
11 つねさん、13 AIさん
私も同じ状況ですが
フォント名の全角文字が文字化けしているだけな感じがします。
2016/07/11 - 19:56:26 -
こんにちは!
BCCでメールを出したいとき、一番上の「宛先」にメアド入力をせずに、
最初からいきなりBCCにすると、BCCにならずに、相手先に送信先アドレスが開示されてしまいませんか?
2016/07/27 - 11:55:19 -
外付けモニターのちらつきの件、やはりダメで、結局38.8に戻して使っています。