Firefox for Android 44 がリリースされた
Mozilla は米国時間 2016 年 1 月 26 日、安定性及びセキュリティ問題を修正を含む Android 向け Firefox のメジャーアップデート版である Firefox for Android 44.0 をリリースした。
Firefox for Android 44.0 での新機能や改良点、セキュリティ修正、既知の問題は次のとおり。
新機能及び改良点
- 新機能
- クラウド印刷に対応するため Android print service を利用するようになった
- 新機能
- プライベートブラウジングタブ内のインテント URI を開く際に、確認が行われるようになった
- 新機能
- サジェストに検索履歴を表示するようになった
- 新機能
- Firefox アカウントのページに Web ベースのものを利用するようになった
- 新機能
- mms: プロトコルを使用するローンチ URI に対応
- 新機能
- 起動時に表示するホームページに、よく使うサイト以外のものも設定できるようになった
- 変更
- RC4 復号器をサポートしなくなった
- 変更
- サイト証明書の検証時に、Equifax Secure Certificate Authority の 1024 ビットルート証明書、および UTN – DATACorp SGC を信頼できる 証明書 としなくなった
- 変更
- スマートフォン版での タブトレイを改善
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 12 件、重要度区分において 最高 3 件、高 2 件、中 6 件、低 1 件が修正されている。
- MFSA 2016-12
- Android 版 Firefox で軽量テーマが安全な接続を検証していない
- MFSA 2016-11
- Firefox 43 で Application Reputation サービスが無効となっている
- MFSA 2016-10
- コード監査を通じて発見された安全でないメモリ操作
- MFSA 2016-09
- ロケーションバー偽装攻撃
- MFSA 2016-08
- OS X 上のファイルダウンロードダイアログ内のクリックイベント後遅延が短すぎる
- MFSA 2016-07
- NSS における mp_div、mp_exptmod 両関数の問題
- MFSA 2016-06
- プロトコルハンドラダイアログにおけるユーザクリックイベント後の遅延欠如
- MFSA 2016-05
- 保存された data URL ショートカットを通じた Android 版 Firefox のロケーションバー偽装
- MFSA 2016-04
- Firefox で Cookie に制御文字を設定できてしまう問題
- MFSA 2016-03
- WebGL におけるメモリ割り当て不足によるバッファオーバーフロー
- MFSA 2016-02
- GIF 形式画像解析時のメモリ不足クラッシュ
- MFSA 2016-01
- 様々なメモリ安全性の問題 (rv:44.0 / rv:38.6)
Firefox for Android 44.0 で修正された全ての問題は Mozilla.org bugs fixes (英語) を、Firefox for Android 44.0 についての一般的な情報は リリースノート を、開発者向けの情報は MDN を参照されたい。
Firefox for Android 44.0 は Google Play からダウンロード可能となっている。また、既存の Firefox for Android のユーザには Google Play 経由でアップデートが提供される。
- ダウンロード:
- Mozilla Japan, Google Play
- リリースノート:
- Firefox for Android 44.0 リリースノート
- セキュリティアドバイザリ:
- Firefox 44 で修正済み
- 修正されたバグ:
- Complete list of changes in the Firefox for Android 44.0 (英語)