Thunderbird 38.3.0 がリリースされた
Mozilla は米国時間 2015 年 9 月 29 日、安定性及びセキュリティ問題を修正した Thunderbird 38.3.0 をリリースした。
Thunderbird 38.3.0 での改良点、セキュリティ修正は次のとおり。
新機能及び改良点
- 新機能
- 「保存したファイル」タブに検索フィールドとクリアボタンが実装された
- 修正
- ニュースグループ上での (右) クリックからメッセージを直接作成することが再度できるようになった
- 修正
- 国際的な文字を含む CSV ファイルからのアドレス帳のインポートが可能となった
- 修正
- maildir を利用している場合にフィルタのルールを実行してもクラッシュしなくなった
- 修正
- maildir を利用している場合に、受信フォルダが削除されることがなくなった
- 修正
- 長大な Reference ヘッダを含むメッセージが正しくデコードされるようになった
- 修正
- OS の休止状態から復帰した後でも新着メッセージの確認が正しく動作するようになった
- 修正
- 終了時にチャットエントリがグローバルデータベースから消失することがなくなった
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 9 件、重要度区分において 最高 3 件、高 4 件、中 2 件が修正されている。
- MFSA 2015-113
- ANGLE グラフィックスライブラリの libGLES におけるメモリ安全性問題
- MFSA 2015-112
- コード監査を通じて発見された一連の脆弱性
- MFSA 2015-111
- CORS 事前リクエストヘッダ処理における間違い
- MFSA 2015-110
- 画像のドラッグ&ドロップによってリダイレクト後の最終 URL が露呈される
- MFSA 2015-106
- HTML メディアコンテンツ操作中の解放後使用
- MFSA 2015-105
- WebM 動画デコード中のバッファオーバーフロー
- MFSA 2015-101
- libvpx における VP9 形式動画解析中のバッファオーバーフロー
- MFSA 2015-100
- Mozilla アップデータを通じたローカルユーザによる任意のファイル改ざん
- MFSA 2015-96
- 様々なメモリ安全性の問題 (rv:41.0 / rv:38.3)
Thunderbird 38.3.0 で修正された全ての問題は bugs fixes (英語) を参照されたい。
その他、Thunderbird 38.3.0 についての一般的な情報は Thunderbird 38.3.0 リリースノート を参照いただきたい。
アップデート及びシステム要件
Thunderbird 38.3.0 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、ウェブサイト よりダウンロード可能となっている。また、50 以上の言語に対応した各国語版は 各国語版のダウンロード よりダウンロードできる。既存の Thunderbird 5 以降のユーザには自動アップデート経由で通知されるが、ヘルプメニューの “Thunderbird について” より手動でアップデートすることも可能だ。
Thunderbird 38.3.0 の利用に必要なシステム要件については、Thunderbird 38.3.0 システム要件 を参照されたい。
- ダウンロード:
- Mozilla Japan
- リリースノート:
- Thunderbird 38.3.0 リリースノート
- セキュリティアドバイザリ:
- Thunderbird 38.3 で修正済み
- 修正されたバグ:
- Bug Fixes (英語)