SeaMonkey 2.30 がリリースされた
Mozilla Application Suite の開発をコミュニティベースで継続している The SeaMonkey® Project は米国時間 2014 年 10 月 15 日、安定性及びセキュリティ問題を修正を含む SeaMonkey のメジャーアップデート版である SeaMonkey 2.30 をリリースした。
SeaMonkey 2.30 は Firefox 33 と同じレンダリングエンジン Gecko 33 を搭載しており、バックエンドも Firefox 33/Thunderbird 33 Beta 相当となっている。アプリケーションの内容としては、これまで通りブラウザ、メール & ニュースクライアント、Chatzilla、Web 開発ツールを搭載したオールインワンパッケージとなっている。
新機能及び改良点
- 新機能
- Windows: OMTC が標準で有効になった
- 新機能
- Open H264 のサポート (サンドボックス化されている)
- 新機能
- 新しい CSP (Content Security Policy) のバックエンドの実装
- 新機能
- HTTPS 経由で HTTP プロクシに接続できるようになった
- 新機能
- セッション復元機能の信頼度の向上 (詳細はこちら)
- HTML5
- WebCrypto: RSA-OAEP、PBKDF2、ECDH、AES-KW をサポート
セキュリティ修正
このアップデートでのセキュリティ問題への修正は合計 8 件、重要度区分において 最高 3 件、高 3 件、中 2 件が修正されている。
- MFSA 2014-81
- iframe 内の一貫性のない動画共有
- MFSA 2014-80
- キーピンニングの回避
- MFSA 2014-79
- テキスト方向設定時の解放後使用
- MFSA 2014-78
- GIF 描画中の未初期化メモリ使用 (追加報告)
- MFSA 2014-77
- WebM 動画による境界外書き込み
- MFSA 2014-76
- 独自波形による Web Audio のメモリ破壊
- MFSA 2014-75
- CSS 処理におけるバッファオーバーフロー
- MFSA 2014-74
- 様々なメモリ安全性の問題 (rv:33.0 / rv:31.2)
SeaMonkey 2.30 は Windows, Mac, Linux 版が用意され、SeaMonkey Project ウェブサイト より日本語を含む 24 言語に対応した各言語版がダウンロード可能である。既存の SeaMonkey ユーザには自動アップデート経由で通知されるが、手動でアップデートすることも可能だ。
- ダウンロード:
- SeaMonkey 2.30
- リリースノート:
- Release notes
- セキュリティアドバイザリ:
- SeaMonkey 2.30 で修正済み