RISC OS への Mozilla Firefox 移植の最初のベータ版がリリースされた
ADAXL が我々に Drobe Launchpad のリンクを送ってくれた。これは RISC OS への Mozilla Firefox 移植の最初のベータ版が利用可能になった ことを報告するものだ。Firefox の RISC OS への移植のプロジェクトページ にはより詳細な情報と、移植した Firefox が実際に動作しているスクリーンショットがある。
RISC OS は ARM プロセッサ を使っているコンピュータ用のオペレーティングシステムだ。もともとこれは既に消滅した彼らの PC 用のラインナップのために開発されたものであり、80年代後半から90年代前半までの英国の学校ではとてもポピュラーだ。現在では、RISC OS は Castle Technology Ltd と RISC OS Ltd によって開発され、小さいが熱心なコミュニティにより使われ続けている。
Firefox の RISC OS への移植は Peter Naulls と数々の貢献者による成果だ。3月に、Peter は 彼が移植を完了するための RISC OS コミュニティからの寄付をリクエストされた。
昨日、Pledge-o-Meter が目標に達し、Peter は彼のこれまでの成果をベータバージョンとしてリリースした。Peter は オープンソースの UNIX ブラウザを RISC OS に移植する意図 について 2002年 8月にアナウンスした。その段階では、Konqueror が RISC OS に移植されるはずだった が、後日代わりに Firefox が選ばれた。シンプルな Dillo ブラウザは一種の Proof of Concept(機能検証) としても移植されている。
彼の Unix への移植計画 の一部として、Peter は数々の UNIX アプリケーションを RISC OS に移植した。実際のプログラムはフリーだが、Peter は CD と電子メールサポートへの寄付を課している。Firefox も同様の条件で利用可能になることが予測される。
[ 原文 / 2005年6月21日(火)]