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Firefox の拡張機能が広げる新たな世界


Firefox の拡張機能を通じて、外部のアプリケーションやサービスを利用することが出来る機会が増えています。

まず先週15日、RSA から、Firefox 用「RSA SecurID Toolbar Token」 が発表されましたスクリーンショット)。これは、ウェブブラウザ上でワンタイム・パスワードを生成するためのソフトウェアで、SecurID ソフトウェア トークン と同様の機能をウェブブラウザ上で実現するもの。RSA はハードウェアで提供されることの多いワンタイムパスワードを、PC 上で動くソフトウェア、PDAや携帯電話上のアプリケーションなどでも実現しているようですが、今回はこれをウェブブラウザの追加機能としても実現したかたちになっています。日常触れる機会の多いツールにこういったセキュア環境を提供するための方法のひとつとして、ウェブブラウザが上で動作する拡張機能の提供が行われることになったようです。

そして2月8日からは、選択文字列からさまざまなページ検索、ナレッジベース検索、テキストの翻訳だけでなく、商品検索やメールの作成、Blog やタグの作成まで行えるメニューを提供する Hyperwords の提供も開始されています。この拡張機能を提供しているのは新興の Hyperwords Company。国内メディアでは Japan.internet.comIT ProITmedia などでとりあげられています。このうち、Japan.internet.com の記事によると、Hyperwords によって提供されるのは、、「Search (キーワード検索)」「Reference (ナレッジベース検索)」「Map (地図検索)」「Shop (商品検索)」「Copy (クリップボードにコピー)」「Email (引用メール作成)」「Tag (タグ検索/登録)」「Blog (Blog 検索/作成)」「Translate (翻訳)」 の9種類であるということです。

また、先月1月20日には、OpenDocumentファイルビューアとして動作する拡張機能「ODFReader」がリリースされています。現在扱えるのは .odt(OpenDocument text files)のみということですが、その他の OpenDocument 形式への対応など今後の展開が期待されます。OpenDocument 自体も様々な場面で利用されており、ITmedia の記事 でそのような広がりのひとつとしてこの拡張機能が紹介されています。

このようなウェブブラウザを基盤にした様々なサービス利用の窓口は、今後どんどん増えていくことでしょう。ただ拡張機能同士の内部での衝突も当然発生する可能性もありますし、今回紹介した拡張機能の中にもそういった事例が報告されているようです。安心して多様な拡張機能が利用できるよう、その品質管理は今後よりいっそう重要なものとなりそうです。

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