Firefox 4 Beta 8 がリリースされた
Mozilla は米国時間 12 月 22 日、次期 Firefox の開発版である Firefox 4 Beta 8 を、開発者や拡張機能作者を対象に、正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に公開した。
Firefox 4 は、現在開発中の Gecko 2 (Gecko 1.9.3 からのリナンバリング) に基づいている。 Firefox 4 Beta 8 での新機能としては次のものが挙げられる。
- デスクトップと モバイル デバイス間での Firefox Sync のセットアップ手順の大幅な改善
- WebGL の改善 (現時点では Windows および Mac OS X において OpenGL 対応のグラフィックスカードを必要とする。Windows と Linux における他のグラフィックスカードへの対応は今後のベータ版で予定されている)
- アドオンマネージャの改善
また、Websocket プロトコルにおいて広範囲に影響を及ぼす脆弱性が発見された (PDF) ことから、本ベータ版から対応を中止している。Mozilla だけでなく Opera も同様に対応を中止しており、Web 開発者は注意されたい。詳細は、Firefox 4 では Websocket を無効化します @modest および Bug 616733 を参照されたい。
全ての修正内容は Firefox 4 Beta 8 Fixes (英語) を、Firefox 4 Beta 8 リリースの詳細な情報は Firefox 4 Beta 8 リリースノート を参照されたい。その他、開発者に向けた情報は Mozilla Developer Network の Firefox 4 for developers より参照可能となっている。
Firefox 4 Beta 8 は Windows, Mac そして Linux 版が ダウンロード 可能となっている。現時点では日本語版を含む 69 言語版がリリースされている。システム要件は Mac OS X に関してはFirefox 3.6 から変更されており、10.4 (Tiger) のサポートが終了する他、 PowerPC 環境での Max OS X のサポートも終了する。詳細は Bug 587799 および Mozilla Wiki の Firefox/4/Platforms を参照されたい。
冒頭にも書いたように、Firefox 4 Beta 8 は、改良された機能や新しく取り入れられたテクノロジーを正式版公開に向けてコミュニティからのフィードバックを得ることを目的に、Web 開発者や拡張機能作者を対象に向けたベータ版として公開されている。このベータ版には Mozilla Labs Test Pilot とともに新しい Feedback アドオン が含まれており匿名での調査への参加を求めているほか、別途 Add-on Compatibility Reporter をインストールし、アドオンの対応状況の報告も可能である。ダウンロード/インストールを行なう前に、これは通常利用を目的とした公開ではないことを理解していただきたい。
- ダウンロード:
- Firefox ベータ版 – 各国語版のダウンロード
- リリースノート:
- Firefox 4 Beta 8 リリースノート
- Firefox 4 Beta 8 に関する情報:
- Firefox 4 for developers