Mozilla トレードマークポリシーが完成
先月、Mozilla Foundation はトレードマークポリシーの利用規定を完成させた。Mozilla Trademark Policy/翻訳版 は、Mozilla Foundation のトレードマーク(たとえば ‘Mozilla’ や ‘Firefox’ や、それらに関連するロゴ)がサードパーティに使用される際に従うべき取引条件を設定する。メインのトレードマークポリシーに加え、複数の関連する商標ドキュメント/翻訳版 も存在する。この中には、ローカル商標ポリシー/翻訳版 (Mozilla ソフトウェアの翻訳されたバージョンのための規則を設定する)や、Mozilla コミュニティエディションポリシー(カスタマイズされた Mozilla Firefox や Mozilla Thunderbird のバージョンをカバーする)も含まれている。しかし、これらの文飾のいくつかはドラフトのままだ。3月に、ドメイン名に Mozilla の商標を使用する場合の許可の取り方のプロセスが完成した。Mozilla 商標ポリシー FAQ/翻訳版 は、共通する複数の質問に回答している。
ZDNet Australia は Mozilla Foundation がもしかするとトレードマークを執行する際に問題に突き当たるかもしれない と報告している。この記事によると、Mozilla Foundation はいくつかの国で商標を申請していないが、その申請はトレードマークを使用する際にいつも必要とされるわけではない。
この報告では、現在進行中の Debian プロジェクトによる Mozilla トレードマークの使用率に関するディベート についても触れている。Debian GNU/Linux オペレーティングシステムは Mozilla Firefox のカスタマイズ版を同梱している。このようなカスタマイズでは、Firefox という名前を使用するには Debian の権利に制限されるのだが、Mozilla Foundation は Debian にFirefox トレードマークをそのリリースに使用する特別な許可を与えようとしている。しかし、Debian コミュニティのメンバーの中には、Debian に特化したライセンスは Debian Free Software Guidelines の条項に適合しないと感じている。なぜなら、 Debian の downstream’ ユーザには Debian Project と同じ権限が与えられていないからだ。
Debian コミュニティと、Mozilla Foundation のトレードマークとライセンスの問題を扱っている Gervase Markham の間の議論は、12月に debian-legal メーリングリスト ではじまり、本当の意味での解決には至らないまま、3月まで続いた。数日後、この問題は debian-devel メーリングリスト で再び浮上し、これがおそらく ZDNet の記事に影響を与えた。Slashdot はこのディベートについてとりあげ、現在は Mozilla Foundation の商標ポリシー についての記事を掲載している。
ウェブログへの投稿の中で、Gerv は ZDNet の記事で取り上げられた商標に関するいくつかの問題解決に取り組んだ 彼は、Debian との折衝を継続しながら、 Mozilla Foundation が複数の行政地区や州で商標を登録する過程に入っているという。彼は ZDNet の “モグラの掘り土から山を作る(針小棒大に言う行為)” も非難している。
[ 原文 / 2005年6月17日(金)]